2章 言語の概要

1節 言語の使用目的

SORAはScene-Oriented RPG Authoring languageという正式名が物語るように、主な用途はRPGの制作である。しかし、有力なツールが本来の目的以外のことにも使用できるように、SORAもまた、RPGの制作以外にも使用できるような技術として設計しようとしている。

例えば、Coreモジュールを使って、脚本を記述することができる。SORAはXMLの応用言語として規定されているので、XSLTを組み合わせることで実際の脚本として印刷することも可能である。また、多くのRPG制作ツールがそうであるように、SORAによってアドベンチャーゲームを制作することも可能である。

変わった用法としては、システムデータ内やキャラクターデータ内に、開発時の覚え書や二次創作用の資料などを含めることができる。これはXMLの柔軟性により、SORA実行エンジンには不要だが、別のエンジンや人間には使用できるようなデータも、SORA文書の内部に含めることができるためである。

単なるRPG制作用にとどまらず、様々な利用価値のある言語としてSORAを提供できれば幸いである。

2節 名前空間

SORA全体の名前空間は当面の間 http://www.static.com/sora/ とする。これは仮称であり、正式名としては変更される可能性が大きい。(特にドメイン)

SORAの各モジュールごとの名前空間は全体に対する部分空間として、つまり全体の名前空間名に子ノードとしてモジュール名を付加したものとして表される。具体的には次表のとおり。

SORA言語モジュールの保有する名前空間
シナリオ記述
モジュールサブモジュール仮の名前空間
SORA Corehttp://www.static.com/sora/core/
SORA Scenario Resourcehttp://www.static.com/sora/resource/
Context Controlhttp://www.static.com/sora/resource/context/
Eventshttp://www.static.com/sora/resource/events/
Direction Element Grouphttp://www.static.com/sora/resource/direction/
マップ記述
SORA Atlashttp://www.static.com/sora/atlas/
Geometryhttp://www.static.com/sora/atlas/geometry/
Maphttp://www.static.com/sora/atlas/map/
リソース記述
SORA Meta Data http://www.static.com/sora/metadata/
SORA Character Data http://www.static.com/sora/character/
SORA Action Data http://www.static.com/sora/action/
SORA Status Data http://www.static.com/sora/status/

なお、[XML-Namespace]の定義に倣い、当言語の名前空間名はあくまで識別子であり、必ずしも実在のリソースを参照してはいない。

*実在のアドレスを指すような名前空間をつけた場合、サイト移転をすると確実に参照不可となるため、どうせなら初めから実在しないアドレスとしてURIを名づけた方が良いかも。

generated on Thu Jun 17 15:41:45 JST 2004
Copyright ? 2004 Static All rights reserved.
制作 せはやみ